Canon 6Dをレンタルで使ってみた感想
APS-C機を卒業してフルサイズ機への移行を決めたいきさつがこちら
決めたら即実行…ということで、勢いあまってa77IIは売却。
しばらくは一眼レフ機がない中での撮影が続きました。
幸いにも「シャッター音NG」条件での撮影が重なったこともあり、ミラーレス機のGX7とGM1での撮影で凌ぎました。
そんな中、購入候補機であったa7Sをレンタル使用、私には合わず購入を断念したまでがこちら…
SONY機を断念したということは、持ってるレンズ資産も活かせなくなったということ…
まさかのマウント替え。
手持ちのレンズも売却することに。
機材の全てを一新するという、私にとっては非常につらい決断になりました。
レンズを少しずつ揃えていくことを考慮した結果、予算優先にて選んだ候補がCanonの6D。
フルサイズとしての機能は備えつつ、価格が抑えられているので、私にも手が届きやすい。
ちょうど、とあるミュージシャンからライブ撮影の依頼があったので、いつもお世話なっているエイペックスにてレンズと共にレンタル、ライブ撮影に使ってみた。
レンタルしたのはCanon 6D+EF70-200mm F2.8L IS USM
撮影しての感想。
カメラとレンズの相性も良くなかったのか、ピントが今ひとつ合わない。
当然、事前にAF調整済み。
特に絞り開放で撮った写真はボケボケ、F4まで絞ってやっとAF精度は上がってきた。
AFポイントが11点しかないのも物足りない。
特にバイオリニストの演奏写真は、楽器を構えた上での構図になるので、真ん中に顔がくることがほとんど無い。
11点のポイントが中央に集中している6Dは、AFでの構図に問題が出て来そう…
それでも、ジャスピンで撮れた写真はなかなか良さそげ。
操作も戸惑うことなく、取り扱い易い印象を受けました。
MF撮影にもチャレンジ。
何故か6Dのファインダーは、私には見づらい。
視度調整もちゃんとしたんだけど。
ファインダーの真ん中辺りは良いんだけど、周辺がしっかり見えない。
あの変な感じ、何だろう…上手く説明出来ない>_<
撮れた写真を見るとMFでもしっかり撮れているので問題はないだろうけど。
不安にさせる材料のひとつになりました。
諸々の不安材料を一つ一つクリアにしながらの撮影。
2時間で撮った写真は800枚になりましたが。
最終的にCanon 6Dは私の選択値から外れました。
その決定的な理由がこれ
この方のバイオリン、所々色褪せているのですがそこに照明が写り込んでしまい、くっきりとシミのように紫やら水色が浮かび上がってしまいました。
なんとも不自然な写り…
最近のジャズクラブやライブハウスはLED照明を使っている所が多く。
とても明るくてステージが映えるLED照明ですが、撮影となるとなかなか難しい。
なんだろう…柔らかさがないというか、光がキツイ。
特に青味や赤味がそうなりやすいんだけど、ペンキでペタッと塗ったような不自然な写りになりがち。
今まで使ってたSONY機でも過去にはそんな写真が何枚かありましたが、今回の6Dはそれが顕著に表れました。
先ほどの写真はバイオリンだけをクローズアップしましたが、実は演奏者の肌にも青味がかった「キツイ光」が細かく無数に写り込んでいます。
肌の部分はRAW現像の編集である程度ごまかせたのですが、バイオリンのシミはどうにもならず…
ちなみに、パナ機のGX7でも同じような条件で撮影しましたが、このような現象は起きず。
Canon 6Dは、肌の色味や写真の雰囲気はとてもよかったし、日常使いであれば、小型軽量で使いやすく、操作もわかりやすいから良かったんだけど。
今後、編集で苦労することが想定されたので、6Dの購入は断念>_<
私のフルサイズ機選びは振り出しに戻った。
ていうか、予算を考えるともう選択値がない気がした。
この時点では…